当法人の代表家族が東日本大震災で被災した際の経験から必要性を感じた備蓄・非常食です。
水をもらいに並び、おにぎりの列に並び、毛布の列に並ぶ・・・と言った避難所での物資配布は障がい者や高齢者には辛く耐えられないもので、何度も諦めたそうです。
また、口に出来るだけでありがたいことではあるのですが、非日常的な寒い避難所での冷たい食事は、辛さ、寂しさが増してしまうもので、食事だけでも温かいものが口に出来たらホッとでき、緊張感が和らいだだろう…と感じたことがこの商品の必要性を感じた出発点です。
「はい、どうぞ」と最低限の水、ごはん、加熱剤ではありますが、セットにしてあることで１回で受け渡しが出来き、炊きたてのあたたかいご飯を口にすることが出来ます。
様々な味付けご飯も考えましたが、食物アレルギーを考え、できるだけ多くの方が食せるように“塩ごはん”にしました。
加熱袋の空きスペースにペットボトルのお水を入れると「お湯」になり、赤ちゃんのミルクも作ることが出来ます。
避難所で空腹の赤ちゃんが一晩中泣き続け、何も出来ないお母さんが申し訳なさそうに、かつ疲れながらも抱っこしてあやし続ける姿があったことも忘れられない事柄だったそうです。
また、防災備蓄バッグを持って避難所に逃げ逃げ込んだ方はほとんど無く、財布を握りしめた程度、着の身着のままの方がほとんどでした。
高齢者や障害のある方には3kg、5kgのバッグでも重いものです。
まずは命を守り避難する。その避難した先に安心がある方が良いということで「逃げた先にある安心。もしもの備え」というネーミングとしました。

2017年のグッドデザイン賞の受賞は、体験の有用性を伝えていく価値があることを認めて頂いたと理解し、被災経験のある事業所として、細く長く継続販売していこうと決めました。

地震、水害、豪雨などの災害時の備えとして、大雪や事故での立ち往生、停電・断水などのライフラインのトラブルのために、居場所となり得る場所あちこちに備えておいてください。
玄関、物置、職場のロッカー、車のトランクなど、いつどこでトラブルが起きても１食、２食困らない状況に備えることが出来ます。


スタンダードタイプ（１人用、２人用）
取っ手があるのが特徴です。
財布を握りしめて避難所に到着した後、財布を保管する場所がない。シートを敷いた床の上で生活する避難所では、歯ブラシセットや紙コップが配布された際のテーブルや保管箱代わりにもなるように箱型に…
万が一の時は貴重品入れのバッグ代わりになるように…という取っ手です。
握力が弱くなっても持ち運びしやすいように…
障がい者を家族に持つ代表者だからこそ「気になったこだわり」をスタンダードタイプとしました。
※２人用は１回の加熱炊飯で２人用（２食分）を温めます。

コンパクトボックスタイプ（１人用）
備蓄するなら「できる限り小さく」というご要望から、こだわりの取っ手も外しました。内容物はスタンダード１人用と同じです。

巾着袋タイプ（３人用）
３人で分ける、３食に分けるなど使い方は様々になるよう。３回分の加熱炊飯が可能なセットです。小分けまたはゴミ袋として使用できるレジ袋も付いています。